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葵くんと新入生

2011.04.21.Thu.21:45
 葵くんは、3年生メンバーが卒業するときは物凄い勢いで号泣しそうなんですが、新入生が入ってくる頃には気持ちをすっぱり切り替えて、新入生の可愛い女の子のことを気にしてそうだ。

「新入生の可愛いあの子に名前と顔を覚えて貰うことができないと、僕は卒業するまでブスな新入生の女の子に付きまとわれる!――そんなの嫌だ!」

 と春Ver.のプレッシャーをかけて自分を追い込むことに余念の無い葵くん。

 それから、テニス部に可愛いマネージャーの女の子を勧誘しようと、ちょい派手目な可愛い女の子を狙って声をかけるものの見事大失敗。ちょっぴり自信喪失しそうな葵くんの目の前に、大人しやかな新入生の女の子が、勇気を振り絞って~ってな感じで歩み寄ってきて、

「テニス部に興味があるんですけど……」

 これだけ言ったらもう顔が真っ赤になって後が続かなくなっちゃう新入生の女の子。もちろん葵くんは喜んでその子を部室に案内しながら、テニスがどれくらい楽しいのか、とか、自分がどのくらいテニスが好きか、なんていうことを話しまくるわけですがな。

 女の子はちょっと引っ込み思案な子で、自分を変えたくてなにか始めてみようと思い、運動系の部活に入ろうと部活の説明会とかを回っていました。そのとき、どんなにスルーされても勧誘活動を続けてる葵くんの姿を見たんですね。で、『もしかしてあの先輩のいる部活だったら……』なんてな思い込みから、葵くんに声をかけたんです。

 で、葵くんが楽しそうにテニスについて話すのを聞くうちに、もう『自分の入る部活はここしかないっ!』てなっちゃって、テニス部のマネージャーとして頑張り始めるんです。そして、テニス部に入部してからは、いつも楽しそうにテニスをして、いつも明るくがんばってる葵くんにどんどん惹かれていっちゃうんですね。もうあれですね、これは恋ですね。恋ですよ。

 でも葵くんはといえば、やっぱり可愛い女の子のことしか頭の中になくって、マネージャーになった新入生の子の様子を見にくる、彼女の友達のことが気になったりしてて、身近にいる自分のことを見てくれる存在にまったく全然気がつかないんです。決してマネージャーになった子が可愛くないわけではなく、人間自分のすぐ近くにある物よりも、別のところにある物の方がよく見えたりするわけですからね。

 まあそんなこんなで、新入生のマネージャーの想いは葵くんに届かないまま、時間だけがどんどん過ぎていきます。

 でもある日、葵くんのクラスの男の子が、葵くんに「お前んとこに入ってきたマネージャーの子、かーわいいよなー」なんて言ってきたのがキッカケで、葵くんはなんとなく新入生マネージャーのことが気になってきちゃうんです。

 で、『あの子ってそんなに可愛かったっけ?』なんて思って、よくよく観察し始めてみると、パッと人目をひくような子じゃないけど、いつもはにかんだように笑う顔とか、部員達のことを優しく見守る彼女のあたたかい眼差しとか、確かにステキなんじゃないのかと思えてきます。同時に、どうして自分は今までそんなことにも気がつかなかったんだろうとちょっと焦ります。

 焦ってからの葵くんはなんとかしてマネージャーにカッコイイところを見せようと、気持ちが空回っちゃって全然カッコイイところが見せられなくなっちゃいます。スランプです。心配したマネージャーが、葵くんと二人で下校してるときに、

「最近の先輩、すごく調子が悪いみたいで、あたし心配なんです」

 とか本当に心の底から心配そうに葵くんに言います。葵くんは頭をぽりぽり掻きながら、

「よくわかんないんだけど、僕、君の前でカッコイイとこ見せようと思うと、なにもかもうまくいかなくなっちゃうんだ」

 なんて正直なところを話していくうちに、『あれ? これって僕、もしかしてこの子のことが好きで意識しすぎちゃってるから気持ちばっかり焦って上手くいかないんじゃないのか』ってことに気がつきます。ピーン、と。

 それがわかったら葵くんはいてもたってもいられなくなって、マネージャーにお礼を言うと物凄い勢いで走り去ります。ポツンと残されたマネージャーは、わけわからん顔をしつつも、『よくわかんないけど、先輩が元気になったみたいだからま、いいか』とその場は流しておきました。

 さて翌日、一年生部長(この設定だともう二年生になんですが)葵剣太郎の復活です。やたらと絶好調です。もう向かうところ敵無しです。今なら、リョーマの一人や二人や三人、倒せちゃいそうな勢い(あくまでも勢い)です。

 練習が終わって、マネージャーが葵くんに「先輩、元気になって良かったです!」と笑いながらタオルとスポドリを渡してあげると、葵くんはそれを受け取りながら、「君のおかげだよ」とマネージャーに笑いかけます。マネージャーはどうして自分のおかげなのかよくわからないけど、葵くんがスランプから脱出できたのが嬉しくって「ハイ!」なんて良い返事と良い笑顔を返します。パアァアア……ッなんて擬音をつけて花を飛ばしたくなるくらい良い笑顔です。

 葵くんはその笑顔を見て真っ赤になると、「こ、これから素振り千回しなくちゃいけないからっ!」なんてトンチンカンなことを言いつつふらふらと部室の方に向かっていく途中で足をもつれさせてすっ転んでしまいますが、なんだか幸せな気分です。マネージャーもまた、ドキドキが止まらないのでした。

 葵くんとマネージャーがお互いの気持ちを打ち明けあうのはまだもうちょっと先の話になりますが、それまでは周りの人間の方がじれったいやらなにやらで常にヤキモキしまくりなのでした。

 終わり。

 葵くんにはこういう可愛い(?)雰囲気の話がよく似合うように思うんですが、葵くんが素直なイイコだからでしょうか。
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