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タナバタバタバタ

2010.07.07.Wed.23:46
『お願い事はなんですか?』

・鳳夢

・同級生設定(たぶん彼氏彼女っぺえ感じ)

・主人公の名前→■■■で表示
(名字でも名前でもお好きな方に脳内変換して読んでみて下さい)

---ココから---

 今日は七月七日……織姫と彦星が、一年に一度だけ、お空の上でたった一晩の逢瀬を許されている面会日だ。面会日、なんて書くと身も蓋も無いかもしれないけど、仕事をサボりまくった罰でそういう羽目に陥ってるんだから、やっぱり面会日で間違いは無いのかもしれない。

 そんな非常にひねくれたことを考えながら歩いていたら、隣を歩いている長太郎が、

「わあ、■■■、見てごらんよ」

 と、実にゆったりと声を上げた。

「なになに?」
「ほら、あれだよ」

 長太郎が指差した先には、幼稚園が。そして、その幼稚園の玄関の屋根の下には、大きな笹が垂れ下がっていて、その笹には色とりどりの折り紙飾りと短冊が、数え切れないくらいたくさんぶら下がっていた。

「ああ……七夕だもんね」

 あの短冊一つ一つには、園児たちの希望に満ち満ちたお願い事が書かれているんだなあと思うと、ものすごく微笑ましくって、私は思わずにっこり笑ってしまった。

 見ると、長太郎も人の良さそうな笑顔を浮かべて、園児たちの夢がたくさんぶら下がっている七夕飾りを眺めていた。

「そういえば長太郎」

 長太郎は、なにかな、と言って首を傾げた。その優しげな顔を見上げながら、私は聞いた。

「長太郎だったら、短冊にどんなお願い事を書くの?」
「え、俺だったら?」
「うん」
「うーん……」

 私は、興味津々で長太郎が口を開くのを待った。長太郎は腕を組んで、考え込んでいる。そんなに悩むことないじゃない、と茶化そうとしたところで、長太郎が目をキラキラと輝かせながら私に言った。

「世界平和!」
「せかい……へいわ?」

 うん、と物凄く穏やかな笑みを浮かべて長太郎は頷いた。あらら、と私は首だけでずっこけた。

 不思議そうな顔をして、長太郎が私を見る。私は少しむくれながらこう言った。

「長太郎の性格上、そういう風に言うって事を考えなかった私も悪いけど……ここは、『俺、■■■とずっと仲良くしていたいな!』とか言って欲しかった」

 言った後で、私は思いっきり赤面した。

 そりゃ、自分で言った事だけどさ。やっぱ恥ずかしい。

 私は恥ずかしさに悶え苦しみ、その辺をわーわー言いながら走り回りたくなる衝動をこらえて、はははと笑ってごまかした。

 そんな私を見ながら、長太郎は凄い真顔になって、

「それはお願い事なんかしなくたって、俺の努力次第でなんとかなることじゃないか。■■■は俺が幸せにするよ。だから、神頼みするときは、俺一人の力じゃなんともできないようなことをお願いするようにしてるんだ」

 そして、にっこりと微笑んだ。

 私は、さっきよりもより一層、赤面する羽目になってしまった。

(了)

---ココまで---

 鳳は、突然恥ずかしいセリフを臆面なく言っちゃったりすればいいよ! で、本人はあまり言った時には恥ずかしい事を言った自覚がなくって、後で言葉の重大性に気づいて一人悶えれば良いさ。

 七夕といえば、去年はジャッカルの連載を更新してたんですね。懐かしいです。
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