スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

展覧会で逢った女の子

2010.06.24.Thu.22:42
 幸村のアルバムに「ルノワールの画集」っていうタイトルの歌があって、その歌に出てくる、幸村が何度も画集をめくってはうっとり眺めている絵の女の子は、「ルノワールの『イレーヌ・カーン嬢』なんじゃないかなー」って、以前お友達のSさんに教えていただきました^^

 ところで、幼少の幸村が、なぜ高価なルノワールの画集を持っていたのか。ちょっと考えて見ましょう。

 昔、幸村は、「おかあさんといっしょ」をよく見ている普通の子どもでした。おかあさんといっしょが終わった後、「みんなのうた」を見るのも、日課になっていました。そこで幸村は、『展覧会で逢った女の子』の放送を目にします。画家の男の子が、展覧会に来ている女の子を見て、どうして泣いているのかな? とか、怒っているのかな? とか不思議に思う様を見て、やっぱり幸村もどうしてなのかなーと不思議に思います。そして、歌の3番目。ルノワールの展覧会に男の子がやってきたとき、『イレーヌ・カーン』の絵を見て、女の子が笑っています。映像を見ても、その絵に特に笑う要素はないように、小さな幸村は思いました。

 そこで幸村は考えます。

 ルノワールっていうひとの『いれーぬ・かーん』の絵を見れば、どうして女の子が笑っていたのかわかるかもしれない!――と。

 さっそく幸村は、図書館へ行ってみました。司書さんにルノワールという人の絵が見たいというと、司書さんは一冊の本を持ってきてくれます。それが「ルノワールの画集」でした。あいにく持ち出し禁止の本なので、図書館の机に本を載せて、『いれーぬ・かーん』を探し、ページを次々とめくっていきます。そこに展開されているルノワールの絵の世界に、いつしか幸村は目的も忘れて貪るように画集を見つめていました。そして、とうとう『イレーヌ・カーン』のページに行き当たったとき、幸村はそこに描かれている美しい少女に目を、心を、奪われてしまいました。

 それから幸村はとてもいいこにして、誕生日(クリスマスでもOK)にルノワールの画集をお願いしました。

 ――でも結局いまでも、幸村にはわからないことがあります。それは、どうして『イレーヌ・カーン』の絵の前で女の子は笑っていたのかなっていうことです。ときどき画集のページを繰りながら、幸村は「なんでかな」と小さく心の中で呟くのでした。
スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。